アコースティックギターでは主にブルースのジャンルでスライドバーを使って演奏します。スライドバーを使って演奏する双方を「スライドギター」といいます。今回はそんなスライド―バーについてご紹介いたします。
目次
1. 結論
- スライドバーは音色で選ぼう
- スライドバーの種類はガラス製がオススメ
- フレットを押える方の手の薬指にスライドバーを装着して演奏しよう
- スライドギターを弾くときはオープンチューニングにも調整してみよう
- いくつか種類を集めてみて演奏する曲によって使い分けよう
2. スライドバーの種類
スライドバーの材質は主に「スチール」「ブラス」「ソケットレンチ」「ガラス」「ボトルネック」の5種類があります。同じ材質でも重さによってサスティーンが変わります。材質だけではなく重さにも注意して選ぶようにしましょう。アコースティックギターでスライドバーを使う場合はエレキギターで使う場合と異なり、箱鳴りの音が重要ですので音色の好みを一番に考えて選ぶのが良いでしょう。筆者ツナグは金属製の音よりも味があるガラスの音色が一番好みです。
- スチール
- ブラス
- ソケットレンチ
- ガラス
- ボトルネック
3. スライドギターの弾き方
スライドギターはフレットを押える方の手の薬指にスライドバーを装着して演奏します。通常の弾き方は、ネックを握った状態で音を鳴らしてフレットの真上から別のフレットの真上までをなぞるようにスライドバーを滑らせていきます。
スライドギターは1曲全てのフレーズをスライドバーを使って演奏するのではなく、スライドバーを使わない状態で人差し指と中指でコードやフレーズを弾いたものを混ぜて演奏することが殆どです。
また、初めての方がよく間違えてしまう演奏方法はスライドバーでフレットを押えてしまう事があるのですが、スライドバーは弦に滑らせて演奏するので間違えないようにしましょう。
4. オープンチューニング
スライドギターは薬指に棒状のスライドバーを装着して演奏します。
スライドバーでスライドをする場合は同じ位置のフレットで音を鳴らすため、演奏前に予めオープンチューニング(変則チューニング)を行うことで通常の音程の組み合わせが変わり、演奏の自由度が広がります。
変則チューニングでは下記以外にも音の組み合わせで無限にチューニングを行うことが出来ますが、チューニングの組み合わせを覚えなくても問題ありません。
TUNING | 6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
オープンG | D | G | D | G | B | D |
オープンA | E | A | E | A | C# | E |
オープンD | D | A | A | F# | A | D |
オープンE | E | B | E | G# | B | E |
DADGAD | D | A | D | G | A | D |
弦のテンションが変わるため、アコースティックギターのネックに負荷が掛かり過ぎないように注意しながらチューニングを行いましょう。
筆者ツナグはDADGADチューニングが好きです。
5. まとめ ースライドバー選びのポイントー
一般的なスライドバーの価格は1,000~5,000円です。
アコースティックギターはエフェクターを多用して音色を変える演奏方法ではないため、スライドバーを覚えると演奏の幅がぐっと広がります。
スライドバーは消耗して都度買い替えるものではないので、いくつか種類を集めてみて演奏する曲によって使い分けるのも良いでしょう。筆者ツナグはガラス製とスチール制のスライドバーを一つずつ持っていて使い分けています。