アコースティックギターはそのまま保管していると室温度で変形してしまったり、表面にほこりが付着し、汚れが取れなくなってしまうデリケートな楽器です。今回はそんなアコースティックギターのクリーニング方法をお伝えいたします。
目次
- 結論
- クロスの種類
- ポリッシュ・オイル・クリーナーの種類
- ボディの汚れクリーニング
- 指板の汚れクリーニング
- まとめ ークリーニングのポイントー
1. 結論
- アコースティックギター専用のクロスは存在しない
- 毎日弾き終わった後にボディやネックをクロスでクリーニングしよう
- 初心者はオレンジオイルを使用してクリーニングしよう
- しかしオレンジオイルは揮発性が高く長期間潤いを保つことができない
- 中級~上級者は楽器屋さんに相談をしてポリッシュ・オイルでクリーニングしよう
2. クロスの種類
ギター用クロスは一般的にコットン(綿)、ポリエステル、マイクロファイバーの3種類があります。
クロスはギター以外にも貴金属、車、メガネのクリーニングなどに用いられます。繊維の細かさや木材との相性はありますが、アコースティックギター用、エレキギター用、ベース用などの種類は存在しません。
どのクロスを使用するかよりも、マメにクリーニングをすることの方が重要なので、初心者であれば、まずは数百円のコットンクロスから購入してギターの演奏後などコマメにギターのクリーニングをしましょう。
3. ポリッシュ・オイル・クリーナーの種類
ポリッシュ・オイル・クリーナーは主に塗装面用、指板用、両用があります。
ギターのボディは木材の種類や塗装の種類が様々ですが、特にラッカー塗装と相性が悪いポリッシュなどがありますので、初心者であれば、まずは両用のオレンジオイルから使用してクリーニングしてみましょう。オレンジオイルはボディやネックなどあらゆる個所を磨くことができて万能である反面、揮発性が高く長期間潤いを保つことはできません。
中級~上級者であれば楽器店に相談をして最適のポリッシュ・オイルを探してみましょう。
4. ボディの汚れクリーニング
アコースティックギターのボディ・ネックは弾き終わった後にクロスで拭くようにしましょう。
入念にポリッシュ・オイルを使用してクリーニングするタイミングは弦を交換する時のみで良いでしょう。ポリッシュ・オイルを使用する際は、クロスに少量のポリッシュ・オイルを染み込ませて、ボディを優しく磨いていきます。
初心者は上記で説明をしたオレンジオイルがオススメです。
ボディのトップ、サイド、バック、ネックとボディの境目、ピックガードとボディーの境目など丁寧に優しく磨きましょう。
ゴシゴシこするのではなく優しく円を描くように汚れを拭き取るように心がけましょう。
5. 指板の汚れクリーニング
指板は意外に汚れています。指板はアコースティックギターの弦を交換する時に一緒にクリーニングしましょう。
ますはアコースティックギターの弦を外します。クロスに指板用クリーナーを染み込ませて、指板や指板とフレットの境目などを磨きます。
続いてクロスにフィンガーボードオイルを染み込ませて指板に塗り込むように磨きます。
クロスはクリーナー用、オイル用それぞれ用意しておくと良いでしょう。初心者はオレンジオイル1種類で指板のクリーニングを行うと良いでしょう。
6. まとめ ークリーニングのポイントー
アコースティックギターは定期的なメンテナンスが必要です。
毎日入念なクリーニングは必要ありませんが、毎日弾き終わった後にボディやネックをクロスで拭いて、弦を交換するタイミングでポリッシュ・オイルを使用してクリーニングをすると良いでしょう。
前述では説明を省きましたが、弦も弾き終わった後にクロスなどで拭くと弦が長持ちします。弦を拭くための専用のクリーナーも楽器店などで売られているので使ってみることをオススメします。