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アコースティックギターのフレット交換をするために知っておくべきこと

アコースティックギターのフレット交換は難しそうというお声をよく聞きます。
お金がかかる、高い、リペアの中で高い、自分でやるととても大変、リペア前と後の状態の弾きやすさがかわる等がありますが、今回はフレット交換についてご紹介します。

目次

  1. 結論
  2. フレットの種類、高さ、幅
  3. フレット交換の最適なタイミング
  4. フレット交換のメリットとデメリット
  5. まとめ ーフレット交換のポイントー

1. 結論

  • ニッケル製のジャンボフレットがオススメ
  • フレット交換のタイミングでネック調整も一緒に行おう
  • フレット交換とネック調整は1年半~2年で行うのがオススメ
  • フレット交換で失敗することがあるので予め理解しておこう
  • 自分に合っているフレットに出会うことができれば以前にも格段に弾きやすくなる

2. フレットの種類、高さ、幅

種類

フレットはステンレスとニッケルの2種類があります。

ニッケルは一般的で安く、音にあまり影響がありません。ステンレスはフレットが固いため寿命が長く、フレット減りにくくなります。その半面で固い音になってしまうデメリットがあります。

高さ、幅

市販フレットの高さは1.0mm~1.4mm、幅は2.0mm~2.8mmが一般的です。フレットの高さが1.0mmで幅が2.0mmだとスモールフレット、高さが1.4mmで幅が2.8mmだとジャンボフレットと呼ばれています。

ローコードでしっかりとアコースティックギターを弾きたいというビンテージ志向な方はスモール寄りのフレット。速弾きしたい人やテクニカル志向、金属の倍音や音の立ち上がりが欲しい人はジャンボ寄りのフレットを選びましょう。

筆者ツナグはニッケル製のジャンボフレットが弾きやすくて好みです。

3. フレット交換の最適なタイミング

アコースティックギターのフレットは消耗品です。

弾いているうちにフレットはすり減ってしまいますので、コードやフレーズを弾いたときに音がビビッてしまったりするとメンテナンスが必要になります。

軽度なフレットのすり減りであれば、やすり等でフレットのすり合わせを行うことで音がビビッてしまうことを解消することができます。フレットのすり減りを放っておくと常時音がビビッてしまったり、チューニングが安定しなくなりますので定期的にフレットがすり減っていないか観察するようにしましょう。

フレット交換は頻繁に弾く方であれば1~2年で必要になります。フレット交換時にネックの反りを同時にメンテナンスすると購入時のようにチューニングが安定するようになります。

筆者ツナグは1年半~2年に一度、フレット交換とネック調整に楽器店にお願いするようにしています。

4. フレット交換のメリットとデメリット

フレット交換は指板の全てのフレットを同時に交換します。

フレット交換の際はこれまでのプレイスタイルからフレットサイズを変更して交換することもオススメです。

メリット

フレット交換のメリットは交換前よりもチューニングが安定することです。チューニングの安定以外にも、より弾きやすくなるようにサイズ変更を検討できることでもあるため、どのサイズのフレットが自分に合っているか改めて考えることもメリットと言えるでしょう。

デメリット

逆にフレット交換のデメリットは、全く違うサイズや材質のフレットに交換することで弾きやすさや理想の音とかけはなれてしまう可能性があることです。

フレット交換をする際には失敗してしまうことも十分に理解したうえで行うようにしましょう。

5. まとめ ーフレット交換のポイントー

アコースティックギターのフレットは消耗品です。

今愛用しているアコースティックギターのコンディションを保つためにメンテナンスを行うことも必要ですが、さらに弾きやすくするために1年半~2年のタイミングで自分に合っているフレットに出会うことができれば以前にも格段に弾きやすくなります。

初心者にはフレット交換は難しいですが、興味が出てきた方はお近くの楽器店やギター工房に相談してみましょう。